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けいおん!






2010年4月15日 更新



あらすじ

私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は、新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。
そんな時、軽音楽部の存在を知った唯は、「軽い音楽って書くから、簡単なことしかやらない」と思い入部届けを出してしまう。
本来の活動内容を知って自分にはバンドはできないと思い、入部を取り消してもらおうと部室に訪れた唯だったが、3人の演奏を聴いて心を動かされ正式に入部した。
こうして集まった4人は唯の楽器購入を手始めに、練習・合宿・学園祭とゼロからの音楽活動を行っていく。

制作局 :TBS
放送時期 :2009年4月2日〜2009年6月25日
アニメーション制作 :京都アニメーション
原作 :かきふらい
監督 :山田尚子

声の出演

平沢唯(豊崎愛生) 秋山澪(日笠陽子) 田井中律(佐藤聡美)
琴吹紬(寿美菜子) 中野梓(竹達彩奈)










■ ハイジン

 それでは、始めて行きます。まあ、一応、第二回アニメ討論夜話という事で、今回は2009年の4月からTBS系列の深夜に放送されていた「けいおん!」という事なんですけど、これはもう、CDもね。






■ エルモ

バカ売れですよね。






■ ハイジン

 結構、話題になっていて、俺は観たのは今回が初めてだったんですけど、観る前から「けいおん!」というアニメがあって、軽音部が舞台で、っていう事はメディアを通して知っていたわけなんですね。
だから、ごまんとあるアニメの中でも、「けいおん!」というアニメが、抜きん出て人気がある、という前情報は知っていたんですよ。






■ エルモ

 まあ、色々やってるわな。言うてみたらヤマハ音楽教室になってみたりとか。そうゆう、色んなトコに手ぇだしてるというか。
手ぇ出してる、という言い方もおかしいけど(笑)。






■ ハイジン

なんか、これでギターがすごい人気が出たりとか。






■ エルモ

あー、ありましたね。楽器店から消えたり。






■ ハイジン

頭文字Dのハイロクみたいな?






■ エルモ

それに近い感覚ですね。






■ ハイジン

 一時的に人気が出たみたいなね。実際に、今回レンタルで一気に視聴したわけなんですけど、率直な感想は、やっぱり抜きん出て人気の出るアニメというのは単純に面白いなと、思いましたね。
本当に全話楽しく観れたし、人気が出てるのも頷けたし、いち視聴者としてリアルタイムで観ていたら、恐らく次の週が楽しみになっていただろうな、っていうのはありましたね。
 実際に最近、第二期も放送開始されていて、これ第二期も観なくちゃいけないな、っていう感じにはなっているんですよ。






■ エルモ

観ろや(笑)。






■ ハイジン

(笑) 本来だったらね、通り過ぎる所なんですけどね、今回、企画で「けいおん!」をやろうとなって、観て、観てしまったが故に、みたいな。






■ エルモ

ハマってしまいましたか? 沼に(笑)。これはどんどんハマっていく感じじゃないですか?(笑)。






■ ハイジン

 ハマっていったかどうかは、解りませんけど(笑)。 やっぱり、面白いものは、面白いという事が批評をする上での原則というか。
そこは認めなきゃいけない所なんでね。






■ エルモ

 これは確かに面白いわ。キャラが全員あざといけれど可愛いってのは、これは卑怯ですよ、これはもう狙いすぎてて。
観ててなんか製作者の意図が解ってくんねんけど、「こうしたら可愛いやろ?」ってのがありありと解ってくんねんけど、クソーッ!っていう(笑)。
それでも可愛いと思ってしまうのは、すごいですね。






■ ハイジン

エルモさんが面白いと思ってる部分ってのは、「けいおん!」をイイと思う一番の要因って何ですか?






■ エルモ

作画が崩れへんってのはありますよね。あの、「けいおん!」と一緒に「リリカルなのは」を借りて観てたんですよ。まあ違うな、全然。






■ ハイジン

作画のレベルが違うと?






■ エルモ

「リリカルなのは」が酷いってのもあるかもしれんけど、まあ、崩れへんわな。






■ ハイジン

あのね、これリズムはすごくいいんですよね。






■ エルモ

すごいテンポがエエねんな。






■ ハイジン

 だから、原作が4コマじゃないですか。で、いわゆる4コマでの1コマ目にフリがあって、4コマ目にツッコミがあって、っていうそのリズムをそのまま取り入れているじゃないですか。
だから、「〜かいッ!」みたいな、そうゆういツッコミが随所に入っていて、4コマの形式を地続きに繋げて行ってて、で、それを30分でやってるから、すごく早く時間が経つと思うし、一定のリズムが全く崩れなくて、それが心地いいんですね。






■ エルモ

本当にさくさく進むわな。






■ ハイジン

 本当に部分部分のクオリティーが高いから、だからこそ一本のDVDなりのアニメとして、しっかりと売れているんだろうな、ってのも頷けるんですよ。
単に週間で放送されていたアニメとして消費されるのではなくて、一本のDVDとして、ソフトとしてしっかりしてるから売れるんだろうな、って。






■ エルモ

これは、とりあえず観てて綺麗やわな。背景から何から何まで。
日常系のアニメでは、上手い事仕上がってるな、ってのはあるな。






■ ハイジン

作画じゃないですけど、京都アニメーション繋がりとしてはどうなんですか? いわゆる「涼宮ハルヒ」とかとの類似点ってのは、指摘されたりするんですか?






■ エルモ

 どうやろうな。観てて思ったのは「らき☆すた」とは似てるな、と。
特に崩れるギャグ顔は、似てる所はあるわな。
作画監督が一緒ってのもあるんやけど。だから、ちょこちょこ似てるんですよ。






■ ハイジン

それって、もうテンプレートになってるって事なんですか?






■ エルモ

まあ、テンプレやな。






■ ハイジン

 じゃあ、開口は広いんですよ。恐らくそれは「京アニが好きだ!」という人のみが身内的に受けるんじゃなくて、もっと大きな入り口として、初見の人でも楽しめるような、テンプレとしても出来てるんですね。






■ エルモ

それはあるわな。何も考えずに観れる、ってのは「けいおん!」の強さの一つやと思うわ。









けいおん!のセカイのルール









■ ハイジン

 軽く中身の、構造的な話もしたいと思うんですけど、俺は「けいおん!」に対しての批評とか、分析ってのは今の所目にしていないんで、今から言う話が、散々指摘されて来た事だったり、完全に的外れっていう事も考えられるんですけど、完全に俺が観た感想の上で、思った事を言いたいんですけど。

 俺の中でずっと思っていた事が、「けいおん!」の中では『大人』と『男』というモノが一切排除されているじゃないですか。






■ エルモ

まあ、一切出て来ないわな。






■ ハイジン

 本当に徹底しているじゃないですか。TVシリーズ全話通しても、男という存在は楽器店の店員や、通行人などのモブキャラ。
それくらいしか、男っていう存在が出ていないんですよ。






■ エルモ

そうやな学校の先生にしても、一切話しに絡んで来ないからな。
職員室に居るだけ、っていう。完全にモブもエエ所やから。






■ ハイジン

 で、大人っていう部分も完全に排除されているじゃないですか。
確かに、さわ子先生っていう存在も居るわけだけど、あの人は最初は大人という記号として出て来てはいたけれど、途中から軽音部の一部になってるわけじゃないですか。






■ エルモ

なりましたね(笑)。見事になりましたね。






■ ハイジン

 だから、この作品は男という目線と、大人という目線が完全に排除されているんですね。
それで、男を排除した、っていう所で思ったのは、それは『セックスの匂いがしない』っていう事だと思うんですよ。
女の子しか居ない画面の中では、男女の性の匂いってモノが全くないんですね。






■ エルモ

舞台が女子高ってのもあんねんけどな。それでも出なさ過ぎっていうのは(笑)。






■ ハイジン

 いや、本当に舞台が女子高という意味では当たり前なんだけど、そこに対して外の方から介入して来る存在も一切なくて、内輪だけで完結しているんですね。
それは、作品の上でのキーワードとなっているんじゃないか、ってのはずっと思っていたんですね。






■ エルモ

 「マリア様が見ている」なんかも、アレも女子高の話なんやねんけど、アレは先輩とか出て来よんねん。
それで、主従関係とかが出来てる。これも一つそうゆう所と繋がってるわけやろ。
でも、「けいおん!」は同学年やろ? 主従関係は成り立たへんわけやん。
だからなんやろ。ほのぼのして、観れますわな。






■ ハイジン

そこですよ。本当にそれはあるんですよ。






■ エルモ

和んで来るというか。






■ ハイジン

 要するに、男の目線が介入しない、セックスの匂いが無い世界っていうのは、そこで観る側の、消費する側の視聴者が、可愛い女の子が画面に出て来て、何か肩の力を入れる事無く、本当に和む為だけに観る事が出来るんですね。画面に男が出ないわけですから。
「けいおん!」の世界って、カコイに囲まれてると思うんですよ。だから、部室の中でお茶を飲んでいて、っていうあの世界は、外部から遮断されていて、一種のユートピアみたいな世界になってるんですね。
大人が介入出来ない、男が介入出来ない、女子高の中の部室の一室だけがカコイに囲まれた世界で。しかも、一歩外に出たら全てが外部として描かれていて。
 だから、学校の中の女性とは割りと顔とかも、しっかりと描かれているんですけど、他はボブキャラとして、背景としてしか描かれないんですよ。






■ エルモ

ホンマ結構、雑な描かれ方してるよな(笑)。






■ ハイジン

それは全て、意図的にやっていて、そこが受けている要因になるのかな、と思ったんですけど。






■ エルモ

だから、俺は学祭のシーンで男を観た時、「おっ!?」と思ったもん。
「おいおい、それはやめーや。お前ら、来んなや」って(笑)。






■ ハイジン

(笑)






■ エルモ

それは、なんかイヤやったな。






■ ハイジン

やっぱり、その目線は入るんですね。なるほど。






■ エルモ

そこは嫌なんですね。なんか夢を壊されるみたいで。






■ ハイジン

 だから、絶対にそこの部分の装置ってのは間違いなくあると思うんですよ。メンバーの中に誰一人として男が介入しない(彼氏が出来ない)。だからこそ、安心して観れるっていう。
本来ならば、年頃の可愛い女の子が、4人、5人と居て、男の匂いが全くしないってのは、言い方はアレですけど、不健康ではあるんですよ。






■ エルモ

まあ、それはあるわな(笑)。学祭で一般客も来てて、男客も来てて。なんやろ、バンドしてる女の子ってカッコ良く見えるやろ? まあ、やり手のヤツやったら、ちょちょいといくんちゃうのかな、って事くらいは思うねんけど。
まあ、それもいい感じで排除されていますよね(笑)。






■ ハイジン

一個フィルターを張っていて、そこには介入出来ない。
だからこそ、観る側の方は入って来ない事が解っているから、安心して消費出来る。






■ エルモ

だからこそ、律と澪の関係が良く観えるんですよね。唯と梓にしてもそうなんですけど。






■ ハイジン

 あの辺は全部、女性的な内面の話しじゃないですか。掘り下げていて。人間的なリアルな部分として。
ユートピア的な世界、その中での人間のリアルな所で、あそこはすごいリアルなんですね。






■ エルモ

七つの大罪の一つ嫉妬ですからね(笑)。完全に律が嫉妬してる、っていう。






■ ハイジン

そこもまた、女性的な世界だから違和感なく観れる部分で。
監督も女性という意味では、男が描く女の描き方ではないんですね。エロくはないですからね。






■ エルモ

まあ、エロは出してないからな。






■ ハイジン

 言ってみたら記号としての『萌え』っていうのは、幾らでもあるんですよ。それは、恐らく母体自体が。
発表している母体であったり、アニメを消費している層に向けた『萌え』っていうのは幾らでもあるんですけど、その本質的な『萌え』がエロとは全く結びつけていないんですよ。
視覚的な部分では『萌え』というモノが存在していても、それは性的な意味ではなくて、一枚画としての意味なんですね。






■ エルモ

あざとくはあんねんけどな。ただ、それを突き詰めていったらそうなるだけで、一瞬パーッと観たら普通にスルー出来る感じの話やからな。






■ ハイジン

だから、あざとく見えるっていう部分に関しても、舞台装置が女性しか居ない世界で、女性的目線での描かれ方だから、そのあざとさも容認出来ると思うんですよ。






■ エルモ

 ボケになるからな。女性から女性に対してでは。言うてみたら完全にボケやろ。
狩野英考の「僕、イケメ〜ン!」言うてるモンやからな「萌え萌えきゅん!」ってのは。
「にゃ〜!」って言ったりってのは。






■ ハイジン

 あの、女の子同士のスキンシップをする感覚って、恐らくは男が持ち合わせていない感覚、っていう気はすごいするんですよ。
女の子同士がいちゃいちゃする女性的なセカイ。それが女子高ノリって事になるのかもしれないんですけど。体を触るとかね、抱きつくとか。
それを女性的な世界で、女性(監督)が描いているから、あざとく見えても容認出来ると思うんですよ。
これを男がやろうとすると、エロの目線が入るんですね。






■ エルモ

あー、「To LOVEる」目線という事ですね。言うてみたら。






■ ハイジン

そうゆう事です(笑)。






■ エルモ

女の子同士がいちゃいちゃしてても、全然、ほのぼのしてへんっちゅうね(笑)。 






■ ハイジン

男だと、自慰行為に繋がるからね。






■ エルモ

まあ、確かに。即、下半身を刺激する描写に繋がっていくからな(笑)。






■ ハイジン

 別に、この作品は男の自慰を全く誘発していないとは言わないんだけど、一枚画として、日常の背景として描かれているから、だから、あざとさにしても日常の1コマとして容認できるスペックが「けいおん!」にはあると思うんですよ。
だから、カコイに囲まれた女子高の中の、しかも男の目線を遮断された世界だからこそ、消費する側も肩の力を入れる事無く、和む事をだけを目的に消費する事が出来ると思うんですね。









エレベーター式ループ世界









■ エルモ

僕は、もう可愛いは正義なんですよ。






■ ハイジン

それは、どうゆう事ですか?(笑)






■ エルモ

 可愛いは正義なんですよ。例えどんなあざとい表現があっても、これはさっき言った事やねんけど、メイド服が出てくる描写があった時に、「あー、どうせ着るんやろ」ってのは、解ってんねんて。
って事は、一個ハードルが上がるわけやん? そのハードルを余裕で飛び越える、っていうそれくらいの可愛さがあったんですよ。
これはもう、転がるしかないですよね、ベッドの上で。






■ ハイジン

(笑)






■ エルモ

悶えるしかないんですよ、もう。30分ずっとニヤついてるんですよ。

 






■ ハイジン

いい傾向じゃないですか。消費する側のお手本的な。






■ エルモ

(笑) ホンマにね、うまいですよね。






■ ハイジン

 でも、いわゆる大人の目線が介入しないって事は、いわゆる学校という一種のモラトリアムの中で、子供達だけで好き勝手に出来て、男も介入しない、女子高の中での、しかも特定の女の子だけの軽音部という狭いカコイの付けられた中で、永遠に世界を回す事は出来るわけじゃないですか。
 春になったら桜が咲いて、夏になったら合宿に行って、秋に学園祭をやって、冬にクリスマスパーティーをやって、ってしてたらいいけど、「けいおん!」は学年が上がるんですね。
サザエさん方式で、ずーと四季を回していけばいいけれども、でも、「けいおん!」は学年が上がっていって、永遠にループさせていればいい話を、学年を上げて成長させる。
これはやっぱり、軽音部という舞台が軸になっていて、唯という初心者を主人公にしていて、唯の学年が上がるという事はどんどんギターも上手くなっていく、というユートピアの中での話ではあるけれども、決してサザエさん方式にはならない、っていう俺の中では、エレベーターみたいな、その空間の中だけで移動していくような、そうゆう話だったんですね。






■ エルモ

そうやな。話を進ませる、っていうのはな。






■ ハイジン

軽音部というモノを扱った時点で、避けては通れなかった道ではあるんですよ。






■ エルモ

部活っていうのはな。






■ ハイジン

 甲子園を目指している限りは、甲子園を目指していて、それで主人公が野球の初心者なら、仮にそこが本筋でなくても、その筋も追わなくてはならなくて。
そこは、絶対に切っても切り離せない部分で。この「けいおん!」の最終回で唯が独白で言ってたわけだけど、唯の成長物語なわけなんですね、「けいおん!」というのは。居場所を見つける、という。
その居場所が、軽音部というユートピアの世界であったという。






■ エルモ

でも、物悲しくはなるわな。まあ、もうアニメも二期では三年に入ったんですけど、これはもうすぐこのメンツが居なくなる、ってのは確定してるやん。これは物悲しいですよね。






■ ハイジン

 それはどうなんですかね。さっきも言ったように、カコイの中で、ある線の中でユートピアを形成していて、その形成されているカコイごと学年がどんどん上がっていってるんですよ。
それは、イコールそのカコイを外さない限りは、卒業してもそのカコイを守っていれば、高校という舞台も飛び出る事も出来るんですよ、可能性としては。






■ エルモ

それは、それなんですけど。でも、舞台を離れるっていうのは、あまりにもフィクション過ぎひんか、っていうのは。






■ ハイジン

 いや、もう最初からこの作品はフィクションというか、さっきからユートピアって単語を何度も出しているんですけど、予め物語的なリアリティーという部分では、澪と律の嫉妬であったりとかそういう部分以外では、全て欠落しているんですよ。その構造的な話で言えば。
その人間模様以外で言えば、一切のリアリティーはないんですよ。だから、そのカコイの部分、メンバー達のあの空間だけを守っていたらそれが高校以外であろうと、エレベーター的に話を続ける事は可能なんですよ。
 これは、高校という舞台をループするのではなくて、あのカコイの空間のまま上にエレベーター的にループしていく、というアクロバティックな事は出来るんですよ。

流石に、高校を出ても男の匂いがしないのはどうかと思うけど(笑)。






■ エルモ

今のままカコッて置いて欲しいんですけどね。






■ ハイジン

いや、カコイが外れる事はないんですよ。
単に集まる場所が、高校の音楽準備室が違う場所に変わるだけで。






■ エルモ

高校の音楽準備室ってのエエと思うねんけどな。言ってみたら他の生徒がほとんど入って来ない。
軽音部だけが使える、っていう。






■ ハイジン

 でもね、場所ってのは実はあんまり関係がないんですね。軽音部というあのメンバーが集まった事が大事なのであって、それは合宿先のあの家でもいいし、音楽準備室でもいいし。
つまり、あのメンバーが集まる所には、大人は介入しないし、男が介入出来ない。今は、それが準備室になってるってだけなんですよ。
だから、あの場所を違う所に変えても問題はないんですよ。









可愛いは正義









■ エルモ

部活を選んだ時点で、どちらにしろ時間は進ませるしかないねんな。目標は武道館という時点で、成長はさせなアカンのか。






■ ハイジン

 武道館って、第1話ですか? 目標は武道館ってしっかりと言ってるわけじゃないですか。
これは要するに、一つの指針ではあるじゃないですか。軽音部で武道館に立つんだ、っていう。
でも、その指針っていうのは、最後の最後に唯の言った「ココが(体育館)私達にとっての武道館です!」って言った瞬間に、あの言葉で結ばれているわけなんですね。
武道館を目指してやっている、というその姿勢は変わらずとも、私達が居るこの空間こそがこの作品の肝なわけなんですよ。
本気で武道館を目指す作品ではなくって、この仲間達で、武道館を目指すバンドをする、その、みんなで一緒に居る空間が好きだから軽音をやっている。
 だから、決して武道館っていうのは目標ではあるけれど、ココでこのメンバーと演奏する事が出来る、それは私達にとっての目標は果たせている、だから、あの最終話は最初に出した目標に対するアンサーを出しているんですよ。






■ エルモ

むしろ、それなら俺は学年を上げてて欲しくなかったけどな。
その方が俺はゆったりとして観れる。






■ ハイジン

 でもそこはね、初心者の主人公が部活に入ると、最終話でも言っている通り、自分には何も出来ない、と。
でも、居場所を見つける事が出来た、という唯の成長物語でもありますから。
確かに、あの音楽準備室で戯れる事、それは「けいおん!」の本筋ではあるけれども、同時に何も出来ないと思っていた唯が、自分の居場所を、軽音部の一員になる、という唯の成長物語としても読み取れる事が出来るわけだから。
 だから、決してただ流れる時間をみんなと過ごすだけの、それだけの物語ではないんですよ。






■ エルモ

 そうか。学年が上がらないと成長には結びつかないのか。成長せんとアカンのか。
初心者が、経験者という描写に変化する為には、同じ時間軸やったらアカンのやな。
ある意味、矛盾やからな。春から春では、またおかしくなるからな。






■ ハイジン

そうゆう事です。他に何か話し足りない事ってありますか?






■ エルモ

うーん・・・まあ、俺から言える事は、可愛いは絶対の正義。これだけです。ありがとう、けいおん!。






■ ハイジン

エルモさんが一番言いたい事はそれですか?(笑)






■ エルモ

はい。可愛いは絶対に正義。






■ ハイジン

解りました(笑)。 それでは、これくらいで。



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