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ワールド・オブ・ライズ




2009年8月3日 更新



あらすじ

米国の諜報機関・CIAの敏腕工作員ロジャー・フェリスは、冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマンと共に地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけていた。
時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていくロジャーとエドは、ついに大きな賭けに出る・・・


制作国 :アメリカ
上映時間 :128分
日本公開日 :2008年12月20日
配給 :ワーナー・ブラザーズ
監督 :リドリー・スコット
脚本 :ウィリアム・モナハン



出演

レオナルド・ディカプリオ ラッセル・クロウ





 続けて戦争モノサスペンスを観たせいか、少々頭が重たい。
アメリカの社会派ドラマは内容を掴もうと字幕を追うのに必死で、観終わった後、頭と目にぐったりくる。
しかも緊迫感の多い映画だから一瞬たりとも気が抜けず、仕事に出るまで目が血走ってしまっていた。
とはいえ満足度の高い一本ではあった。

 リドリー・スコットはおれのお気に入りの監督の一人。前作の「アメリカンギャングスター」も、喜劇「マッチスティックメン」も、大作「グラディエーター」もピタリとハマり、今作もズバリにんにハマった。
信用できる監督がいるというのは映画ファンにとってこれ以上ない幸せなことだ(そして年々その数が減ってゆくことは憂うべきことである)。
話は中東でイラク・イラン戦争の報復として自爆テロを起こすアルカイダの黒幕を探すためにCIA諜報員のディカプリオとラッセル・クロウが奮闘するというもの。
このタイトルにもあるライズ=嘘というのが大きなキーワードになっていて、それは敵、味方、中間陣営を行き来する情報に各人が翻弄されることになる。
ハイテクを駆使して挑む米国に対してアルカイダは一切の科学力を捨て、ケータイやメール通信も破棄して情報が渡らないように戦う。
おかげで黒幕の尻尾さえつかめない現代社会を大いに皮肉っている。
そういったメッセージを映像で見せながら、要所に出てくるロマンスや日常風景が少々物足りなさはあるが、重苦しい臨戦状況のいいガス抜きになっている。

 キャッチコピーにもなっている「誰の嘘が世界を救うのか?」となっている「世界」とはもちろん米国のことであり、おれも最近までだったらこのキーワードに頷きながらもイライラしていただろう。
しかし、世界同時不況は米国を口火にして、世界中を奈落の入り口に案内したのだ。
これはもはや世界=米国の構図の最も分かりやすい形で見える現実だ。
とするならば観客は大義名分こそあれ、映画の中の米国を応援しなければならない。
それがどんなに不快であろうと、やりすぎだと思ってもだ。

ラストのディカプリオとラッセルの

デ「中東に住み続けたい」
ラ「中東なんて最悪だ。分かってるだろ」
デ「そういう考えが問題かもな」

というやりとりを観てあなたは、ディカプリオに肩入れはしても中東には絶対に住んだりしないだろう。














2008年12月26日 MOVIX亀有にて鑑賞


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